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「若い頃のように長く眠れない」「休日に寝だめしても疲れが取れない」――そんな悩みを抱える中高年は少なくありません。しかし専門家によると、年齢とともに必要な睡眠時間は少しずつ短くなるため、以前と同じ感覚で睡眠を考える必要はないといいます。
一般的に、10代後半から20代では7〜8時間程度の睡眠が必要とされますが、40代以降になると自然と睡眠時間は短くなり、60代では6時間前後でも十分と感じる人が増えていきます。
特に40代を過ぎると、「平日の睡眠不足を週末にまとめて解消する」という生活スタイルが難しくなる傾向があります。若い頃は休日に長時間眠ることで疲れを回復できても、年齢を重ねると長く寝続けること自体が難しくなっていくのです。
また、以前より早く目が覚めたり、睡眠が浅く感じたりすることも珍しくありません。これを「睡眠の質が悪くなった」と不安に感じる人もいますが、加齢による自然な変化である場合も多いとされています。
一方で、長時間眠っているのに日中も強い眠気が続く場合には注意が必要です。背景には、睡眠時無呼吸症候群や睡眠の質の低下など、さまざまな原因が隠れていることがあります。
さらに、生活習慣も睡眠に大きく影響します。夜更かし、不規則な生活、深夜の飲酒、スマートフォンの長時間使用などは、体内リズムを乱しやすく、睡眠時間が長くても疲れが取れにくくなる要因になります。
「長く眠れば健康に良い」と考えがちですが、最近では“眠りすぎ”にも注意が必要だと指摘されています。特に高齢者の場合、必要以上に長い睡眠が続くと、健康状態の変化が隠れている可能性もあるためです。
研究では、60歳以上で極端に短い睡眠や、反対に10時間以上の長時間睡眠が続く人は、健康リスクが高まる傾向があることも報告されています。ただし、睡眠時間そのものが原因というより、体調不良や生活習慣の変化が影響しているケースもあると考えられています。
また、「理想の熟睡」にこだわりすぎることも、かえって不眠の原因になる場合があります。他人と比較して「自分だけ眠れていない」と思い込むよりも、自分自身が日中を快適に過ごせているかを基準に考えることが大切です。
睡眠の感じ方には個人差があります。昔のような深い眠りを毎日求めるのではなく、「今の自分に合った睡眠」を見つけることが、中高年以降の健康維持につながるのかもしれません。
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