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新生活のスタートシーズンである3月・4月は、新築戸建ての引き渡しがピークを迎えます。しかし、住宅業界では職人不足や工期の遅れにより、通常よりも多くの物件が「未完成」のまま引き渡されるケースが増加しています。特にこの時期は、売主側が決算の都合で3月中に契約を完了させたいという事情も重なり、完成前に鍵を渡されるリスクが高まります。
未完成引き渡しの典型例としては、換気扇や照明が未設置、手すりが取り付けられていない状態で「後で対応します」と言われるケースや、本来は「完成→自社検査→補修→施主検査→引き渡し」の流れが凝縮され、チェックが十分に行われないまま判を押させられる「同日決済」が挙げられます。
こうした状況に備えるため、引き渡しを控える入居者が今すぐできる防衛策は次の3つです。
① 担当者に進捗確認の連絡を入れる 遅れを詰問するのではなく、「引っ越し手配やライフライン手続きのため、現状の進捗を教えてください」と丁寧に確認しましょう。内覧会の日程が未定の場合は特に重要です。
② 内覧会と引き渡しを同日にしない 鍵を受け取る当日に内覧を行うと、不具合があっても修正時間がなくなるリスクがあります。最低でも3日前、できれば1~2週間前に内覧し、未完成部分があっても確認できるよう交渉してください。
③ 言った言わないを防ぐ証拠を残す どうしても未完成の状態で引き渡される場合は、残工事の期限や内容を必ず書面に明記しましょう。担当者だけでなく、その上司もメールのCCに入れることで、引き渡し後に放置されるリスクを減らせます。
さらに、ホームインスペクターなど第三者の専門家を入れることも有効です。「専門家が確認に入る」と伝えるだけで現場に緊張感が生まれ、手抜きや見落としを防ぐ抑止力になります。実際に床下の排水管が未接続で水漏れの危険があったケースなど、専門家のチェックによって初めて重大な不具合が発見されることもあります。
まとめると、3月・4月の繁忙期は現場監督も複数の物件を管理しており、物理的にチェックが漏れることがあります。新生活を「未完成工事」や「放置された不具合」のストレスで台無しにしないためにも、プロの目を活用して見えない部分まで確認し、不安を一つずつ解消することが重要です。そうすることで、安心して晴れやかな気持ちで新生活を始められます。
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