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軽ハイトワゴンといえば、実用性や快適性を重視したモデルが中心というイメージが強い。しかし近年、その常識を覆すような“走り志向”のカスタムが注目を集めている。
中古車市場で価格が落ち着きつつある先代ハスラーをベースに、ストリートからサーキット走行まで視野に入れたチューニングを施した一台が、その代表例だ。
このプロジェクトを手がけるのは、軽自動車をベースにした走行性能の追求を得意とするチューニングチームである。街乗りからタイムアタック、さらにはドリフトやドラッグ走行まで幅広い実戦経験を持ち、そのノウハウを活かしたマシンメイクに定評がある。
同チームが今回ベース車両として選んだのが、5速MT設定を持つ先代ハスラーである。流通量も比較的多く、中古相場の安定により、これまで以上に“遊べる軽自動車”としての選択肢が広がっているという。
■実用車から“スポーツKカー”へ
今回の仕様は、段階的なチューニングの第一段階にあたる「フェーズ1」として構築されている。
足回りには、他車種用の車高調をベースに専用セッティングを施したユニットを採用し、キャンバー角の調整によりコーナリング性能を強化。限界領域での安定性を意識したセットアップが行われている。
ブレーキ系統には高性能ローターとスポーツパッドを組み合わせ、軽自動車ながらもスポーツ走行に対応できる制動力を確保。必要に応じて上位モデルのパーツ流用も視野に入れている。
■細部まで手が入る“実戦仕様”
リヤ周りには補正用ロッドを導入し、ローダウンによるジオメトリ変化にも対応。さらに牽引フックを装備するなど、サーキットユースを想定した実用性も確保されている。
エンジン周辺では、マウントブッシュの強化により振動抑制とレスポンス向上を両立。点火系パーツの強化も行われ、全体的な走行フィールの底上げが図られている。
排気系には保安基準に適合したスポーツマフラーを装着し、日常使用とスポーツ性能のバランスを重視した構成となっている。
■タイヤ・ホイールで走りのキャラクターを変化
足元には軽量ホイールと高グリップタイヤを組み合わせ、純正サイズよりやや外径を調整することで、加速性能とコーナリング性能のバランスを最適化している。
見た目のスポーティさだけでなく、実際の走行フィールにも大きく影響する重要なポイントとして位置付けられている。
■軽自動車の新たな楽しみ方
開発担当者は「絶対的な速さでは他の軽スポーツに及ばない部分もあるが、“気軽に楽しめる走りのベース車”としての価値は高い」と語る。
中古車価格の安定により、これまで敷居が高かったカスタム入門層にも選択肢が広がっているのが現状だ。
■今後の展開
今後はECUチューニングやさらなるサスペンション強化など、より本格的なスポーツ走行を視野に入れたアップグレードが予定されている。
これまで注目度が高いとは言い難かった軽ハイトワゴンの領域に、新たな可能性を示す一例として、今後の展開に期待が集まっている。
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